離婚する3つの理由

離婚原因になることはさまざまありますが、一度は将来を誓いあった二人なのにと考えると、悲しくなってしまうことばかりです。
しかし結婚前にどんなに愛し合っていても、いつの時代も別れを決断する夫婦というのは後を絶たないものです。
今の日本では夫婦のうちの約三割ほどが離婚するといいます。
離婚は最早希少な経験ではなく、誰もが遭遇する可能性がある出来事なのです。
では、夫婦に離婚を決断させる原因にはどのようなものがあるのでしょう。
ここでは代表的な3つのものをご紹介します。

参考:あんゆ|不倫

最も多い性格の不一致

妻側夫側双方の離婚原因として一番に挙げられるのが、お互いの性格の不一致です。
そういうことって結婚する前にわからないの?と思うでしょうが、結婚してみてわかる性格というのもあるのです。
そもそもが生まれも育ちも全く異なる二人が長い時間を共に過ごすようになるのですから、何かしら不具合が出てきて当然です。
ですが離婚にまで発展してしまっては、「ただの」性格の不一致とは言えないでしょう。
初めは小さな食い違いであっても、だんだんと許せないと感じることが重なって、取り返しが付かなくなるくらい大きな蟠りになってしまう事もあるので恐ろしいことです。
初めは結婚生活に夢見ていたのに、理想とは違う現実の相手にショックを受けることも多いでしょう。
それを受け入れられなくなったり、妥協して相手と合わせることがイヤになったら、それが離婚を決断させる原因になります。
たったそれだけで、と甘く見ることはできません。

精神的・肉体的な暴力

一昔前ですと、夫の方が妻に暴力を振るというのが多かったのですが、近年では逆に、妻が夫に対して殴る蹴るの暴行をするということも増えてきています。
草食系男子ばかりになったということも考えられますが、それよりも女性が強くなったのが原因でしょう。
暴力を振るわれたほうは耐えられなくなり、離婚を決断します。
暴力というのは慢性化してそれが当たり前になってしまい、とても健全な精神を保つことが難しくなってしまうからです。
こうなってしまうと双方共に別れた方がお互いのためになるでしょう。
また、暴力というのは何も肉体的なものに限りません。
肉体的なドメスティックバイオレンスとは異なり、精神的にダメージを与えることをモラルハラスメントといいます。
例えば「誰のおかげで飯が食えているんだ」ですとか「悔しかったら大金を稼いでみろ」ですとか、「お前は何もできないダメな奴だ」ですとか、相手を馬鹿にする否定するような言葉は充分に暴力です。
そして恐ろしいことに、何も考えずにパートナーに対して言ってしまっているケースもとても多いのです。
これは何も夫から妻に限った話ではありません。
他の家庭の夫と比べて駄目出しをしたり、子どもに対して夫の悪口を言ったり、これも充分に精神的な暴力です。
結婚をして長い時間が経つ夫婦には、このモラルハラスメントが非常に増えます。
離婚には至らなくても、日常的に繰り返されていることは珍しくありません。
しかも、自分には決して相手を傷つける意図はなかったのに、言葉を受け取る側がストレスを受けているということも少なくないのです。
だんだんと言葉が積み重なっていき、自身を失い、そして精神的に病んでいってしまいます。
モラルハラスメントをする側も、それをパートナーに行うことでストレスを解消しているということもあります。
耐えられなくなったり、それが判明した時点で離婚を決断するのが賢明でしょう。

やっぱり多いパートナーの裏切り

男女間に浮気の問題は切っても切り離せません。
それは結婚してからでも例外ではなく、むしろ結婚したからこそ不倫という火遊びに走るかたは少なくないのです。
ではなぜ人は浮気をするのかといいますと、それはとても難しい問題でしょう。
愛し合っていて常にべたべたしていても気持ちが他に向かってしまうことがありますし、実際に行動に移してしまいます。
かといっていちゃつきすぎず束縛しすぎずでいると、自分に関心がないのかと思ってやはり人は浮気をします。
ただ、浮気をされたほうは酷く傷つきます。
浮気をするほうは軽い気持ちであっても、どんなに言い訳をしても、それは大切な人を傷つける行為でしかありません。
そして、一度浮気した人の多くは繰り返します。
一度の浮気ならば許そうと思っているかたも少なくありませんが、度重なる場合は我慢の限界も越えて離婚を切り出します。
一回でも発覚をしたら、パートナーに対する思いが前のように純粋なものでもなくなってしまうでしょうし、相手の全てを丸ごと信じられなくなったら、一緒にいることもだんだんと苦痛になっていってしまうかもしれません。
妻のほうは夫の浮気なら一度くらいは我慢するというかたも多いのですが、妻の浮気は絶対に許せないというわがままな夫も多いようです。
ただ、女性が強くなってきた昨今では、夫の一回の浮気で離婚状を叩きつけるケースも多くなっています。
何にせよ、パートナーを裏切った行為に、裏切られたほうがただ我慢する時代はもう終わったのです。

おわりに

幸せな結婚生活を送る努力は怠ってはいけません。
ただ、結婚生活に幸せを感じられなくなったら、我慢することもありません。
離婚は簡単なことではありませんので、離婚しないようにできることをするのはいいことですが、それでも無理だと感じたら、限界まで頑張る必要はないでしょう。
有限な人生を誰と共に歩むかの選択肢は、自分自身にあります。
一度は結婚した相手との関係にどういう決着をつけるのかも、自身の気持ちを良く考えて答えを出しましょう。